眠る前にひとつだけ、
○グッドナイト トゥモロー○
眠る前に、欠かさずすることがある。
それはさながら愛おしいママのおやすみのキスを求めるような、
甘くて、暖かい、ワガママで。
本当ならそんなものはとうの昔の幼い頃に、この手を離れていったもののはずだったのだけれど。
それとは違う、けれど同じモノを、今、確かに探している。
あてがわれた部屋のベッドの上、
今日もまた、意識を研ぎ澄ます。
広く、広く。
髪の毛一筋にも満たぬ何かですら掴みとれる程に研ぎ澄ませて。
それは宛ら柔らかな、闇を覆う
天幕
(
カーテン
)
のように、船を包み込んでいく。
くるり包んでその腕に、それでもなかなか捕まらぬ。
ゆらゆらと、水面に揺れる月のように捕まらぬ。
もう夜の時を迎えて久しい。
本当ならば、明日のため一時でも長く眠らなければならないのだけれど。
今、それをどうしようもなく求めてやまないのは、きっと不安だから。
宇宙
(
そら
)
の闇はなお深く暗く行く先も夢路ですらも覚束ず、だから自然と探すのだ。
照らす明かりを、焦がれる存在を、
失いたくない。
刹那に触れた、あの果敢無い月光のようなぬくもりを。
だから。
ジョミーは今日も、眠りに落ちるその前に、ソルジャー・ブルーの思念を探す。
ヒトの足で巡るにはあまりにも広い船の中を、意識は刹那に駆け巡り。
――見つけた。
本来ならば深い眠りに落ちているはずの彼の姿。
青く淡い燐光を帯びるその姿は思念体。
こちらに気付いた彼がゆっくり振り向く。
仄青い月のような姿にだがそれだけは艶やかな紅玉の双眸が向けられて。
何も言わない。言の葉も、思念波すらも、なにひとつ。
それでも紅の双対に太陽を映したソルジャー・ブルーはその顔にやんわり微笑を浮かべた。
ああやっと見つけた宵の月
微笑みに誘われるようにそうと伸ばされたその手に触れて、ジョミーはふわりと微笑う。
(おやすみなさい、ブルー)
夜の月のような優しい光に触れながら、目を閉じる。
(また、明日)
(おやすみ、愛しい子)
それは言葉か思念波(おもい)なのかそれすらわからなかったけれど。
(目が覚めたら、また明るく皆を照らしておくれ。――僕の太陽)
閉じられた瞼にそっと口接けて、月は闇に溶け消えた。
END
すげぇアタシが書くにしては珍しく100%双通行ソーシソーアイだよ(笑)←普段大概どっちか一方通行だからね!にこ!
イやそれ以前にこれでソーシソーアイとか言ってる時点でd(ry orz お ち つ け
……ぶっちゃけ要約するならば所謂海岸のおいかけっこであることはスルーしてくださいもう自己ツッコミした後だから ね !!
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