久しぶりの宿。
 用意される部屋はツイン。
 でも僕らはシングルしか使わない。








○眠りによせて○















 僕は眠るとき、いつもアルベルのベッドに潜りこむ。
 例え僕のベッドが用意されていても。
 例え本当に眠るだけの夜でも。
 最初は嫌がられたけれど、最近は諦めたのか、文句も言わずに受け入れてくれる。
 それがたまらなく嬉しい。
 今はもう、僕は隣のぬくもり無しでは眠れない。



 ねぇ、



 まさか僕が君の存在をいつでも感じていないと不安になるって言ったら、君はどう思うだろう?
 もし眠っている間に君が消えてしまわないかって、
 僕を置いて遠いところへ行ってしまわないかって、
 いつもいつも不安だから。
 夜の張が落ちて、夢の世界へ誘われるその刹那まで、
 君の存在を確かめていたいと思うなんて。

 知らないだろ?

 最初君が嫌がっていたとき、どれだけ僕が不安だったかなんて。
 本当は僕を突き放してどこかへ行こうとしているんじゃないかって思って、
 だから僕は絶対に離れなかった。
 きっと君はそれを知ったら、
 女々しいと僕を笑うだろうけど、

 それだけ僕は君に依存している。

 そして僕は今日も君のベッドに潜りこむ。
 何も言わずに受け入れてくれる存在に心底安堵する自分に心の中で笑いながら、
 僕は小さく呟く。

「……おやすみ」



 願わくば、夢路も共に歩めることを。










END





みー、じー、くぁー!!(自爆)
結構フェイトって淋しがり属性だとイイと思うよ!(何)誰かに依存すると、離れられなくなるタイプだといい。
それにしてもこの背景イラストはなんだ、アタシの中で睡眠がテーマの駄文専用なのか(笑)


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